メリットとは?解決すべきデメリットも
メタバースのメリット
メタバースではどこにいても現実のようなコミュニケーションがとれます。パソコンやスマホがあれば好きな場所、時間に利用できるので自宅からバーチャルイベントに参加したり、バーチャル店舗で買い物したりすることが可能になります。インターネットを使って手軽にコミュニケーションがとれるのは大きなメリットでしょう。
また、現実世界では難しいこともメタバースの中でなら体験できます。メタバースではより現実世界に近づけた空間だけでなく、逆に現実ではありえないような世界を作ることも可能です。今後、現実ではできないサービスを提供する企業が誕生するかもしれません。メタバースはまだまだ発展途上であり、仮想空間という未知の世界において、全く新しいビジネスチャンスが生まれる可能性もあるでしょう。バーチャル店舗、NFTを使ったデータの売買だけでなく、メタバース空間だから成り立つようなビジネスもどんどん誕生していくかもしれません。新しいサービスを提供できれば大きな利益が期待できます。また、オフィス、店舗、店員などをバーチャルにすることでコストカットも期待できます。
メタバースのデメリット
未来感があって期待が大きいメタバースですが、デメリットもあります。まず、メタバースを利用するにはそれなりの準備が必要です。高速のインターネット回線は必須ですし、3Dでリアルな体験をするにはVRゴーグルとコントローラーなどのデバイスも必要です。快適に利用するには高スペックのパソコンが必要になる場合もあり、ソフトも事前にインストールしておかなければなりません。ハードウェアはまだまだ高価なものが多いため敷居が高いと思っている人も多いでしょう。
また、メタバースは魅力的なサービスではありますが依存性が心配されています。ある調査によるとVR系のゲームでは従来のゲームに比べて44%も中毒性があるそうです。非現実的で刺激があるので依存してしまう人が増えるのではないかといった懸念もあります。没入感も高いので「子どもたちが一度その世界にはまってしまうと抜け出せないのではないか」と心配されているのです。
新しい技術なのでセキュリティにも不安が残ります。メタバースでは仮想通貨が使われ、仮想の財布「ウォレット」でそれを管理しますが、そこに脆弱性がないのかと警告を鳴らす専門家も少なくありません。
さらに法律の問題もあります。日本の民法ではメタバースのモノ(データ)に対する所有権が認められていないなど、法整備の遅れもメタバースを利用するうえではデメリットといえるかもしれません。
人気記事リスト
-
求められるスキルは多岐にわたる「VRエンジニア」
VRエンジニアに求められるスキルは「3DCGデザインスキル」と「動画編集スキル」、そして「ゲームエンジンのスキル」です。ほとんどのVRエンジニアは最初に3DCGデザイナーとして3D空間表現の技術を習得しますが、360度カメラで撮影した動画を編集するスキルも必要です。撮影を自らおこなうケースも少なくありません。
-
仮想空間を作り出す「VRエンジニア」
メタバース開発において仮想空間を作り出す技術を持つ職種が「VRエンジニア」です。VRエンジニアはコンテンツ設計から制作、ゲームエンジンを用いたコンテンツ作成、グラフィックやシミュレーションなど細かい要件のチェック、CGとリアル映像の組み合わせ、デバッグなどかなり幅広い範囲を担当する仕事です。
-
「メタバース」は「3D仮想空間」を指すことが多い
「ネット上の仮想空間」がメタバースであるという解釈は正解であり不正解ともいえます。明確な定義は確立していませんが、仮想空間はメタバースの一部でしかありません。VRなどの技術を用いて作られた仮想空間における「場」「空間」、そこで交わされるコミュニケーションまでをも含めた世界そのものがメタバースなのです。