新たな世界 メタバース
いま話題のメタバースはインターネット上の仮想空間という新しい世界です。メタバースとはそもそもどういうものなのか、活用されているシーンやメリット、今後の展開など、メタバースの概要の他、メタバース開発に興味のあるエンジニア向けの情報をいくつか解説いたします。3DCGデザイナーやVRエンジニアなど、新世界メタバースを支える職種を目指してみませんか。
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「仮想空間」メタバースとは?
「超」を意味する「Meta(メタ)」と、「宇宙」を意味する「Universe(ユニバース)」から作られた造語が「メタバース」です。概念自体がまだ新しいため明確な定義はありませんが、いわゆるインターネット上で利用する仮想空間をメタバースと呼んでいます。仮想空間はメタバースの一部であり、そこで生まれるコミュニケーションも含めてメタバースという考え方であるといわれます。オンラインゲームなどが最もわかりやすい活用例です。
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メタバース開発に関わる職種
メタバースのビジュアルを担当する「3DCGデザイナー」、仮想空間を作るのは「VRエンジニア」、そしてプラットフォーム運営を担う「サーバーエンジニア」など、メタバースの開発には複数の職種が関わっています。それぞれの分野で幅広く専門的な知識と技術を持つスペシャリストたちによってメタバースは開発されているのです。ここでは今紹介した3つの職種について、それぞれ具体的な仕事内容や職種概要などを解説します。
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メタバース開発に関わる職種に必要なスキル
メタバースの開発には「3DCGデザイナー」「VRエンジニア」「サーバーエンジニア」などの職種がそれぞれの専門分野における知識とスキルを持って関わっています。職種によって求められるスキルや必要な知識が異なりますが、どの職種もハイレベルなスキルを要することは確かです。これからメタバース開発を目指す人は自分がどの職種に進みたいかによって習得すべきスキルが変わってきますので、しっかりチェックしておきましょう。
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メタバースのビジュアルの大部分を担う「3DCGデザイナー」
メタバースのビジュアルの大部分をデザインするのが3DCGデザイナーの仕事です。アバター、風景、衣装、エフェクトなどをデザインし、3D化して動きをつけてメタバースの世界観をつくりあげていきます。簡単に習得できるスキルではありませんが、実力がものをいう仕事ですので、やりがいもひとしおです。デッサン力をベースに3DCGに反映させる表現力が求められる仕事です。細かい地道な作業を妥協なく続ける根気と責任感が必要です。
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求められるスキルは多岐にわたる「VRエンジニア」
VRエンジニアに求められるスキルは「3DCGデザインスキル」と「動画編集スキル」、そして「ゲームエンジンのスキル」です。ほとんどのVRエンジニアは最初に3DCGデザイナーとして3D空間表現の技術を習得しますが、360度カメラで撮影した動画を編集するスキルも必要です。撮影を自らおこなうケースも少なくありません。
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仮想空間を作り出す「VRエンジニア」
メタバース開発において仮想空間を作り出す技術を持つ職種が「VRエンジニア」です。VRエンジニアはコンテンツ設計から制作、ゲームエンジンを用いたコンテンツ作成、グラフィックやシミュレーションなど細かい要件のチェック、CGとリアル映像の組み合わせ、デバッグなどかなり幅広い範囲を担当する仕事です。
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「メタバース」は「3D仮想空間」を指すことが多い
「ネット上の仮想空間」がメタバースであるという解釈は正解であり不正解ともいえます。明確な定義は確立していませんが、仮想空間はメタバースの一部でしかありません。VRなどの技術を用いて作られた仮想空間における「場」「空間」、そこで交わされるコミュニケーションまでをも含めた世界そのものがメタバースなのです。