メタバース開発に関わる職種「3DCGデザイナー」

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3DCGデザイナーとは

メタバース内のさまざまなものをデザインします。アバターやキャラクターの衣装のモデリング、テクスチャ、各種3Dアセット、背景、プロップのモデリング、テクスチャなどが主な仕事内容です。最近のメタバースは凝ったデザインが多く、自分でデザインしたものがすぐ目に見えるのがデザイナーのやりがいといえるでしょう。
3DCGデザイナーの仕事内容を詳しく解説します。

立体物をリアルに表現する技術が必要な「モデリング」

3DCGデザインで立体物を作る工程をモデリングといいます。イメージ画やデザインをもとにしてポリゴンやメタボールといった技術を使って作成していきます。ポリゴンはゲーム開発では主流の技術です。
ゲームに登場するキャラクターやアイテム、背景などもモデリングで作成しますが、三角形や四角形の板が集まったものがポリゴンです。その数を増やすほどリアルな物体になっていきます。ただ、ポリゴン数が多くなると端末に負荷がかかるので注意が必要です。3DCGデザイナーは、デバイスの処理に負荷がかかりすぎないようにポリゴンの数を調整しながらよりイメージに近いものを表現するスキルが必要です。

モデリングで作成したモデルを動かす「アニメーター」

モデリングで作成したものを実際に動かすのがアニメーターです。モーションデザイナーといわれることもあります。
キャラクターや背景に動きをつける仕事で、タイムラインといわれる時間軸にモデルの動きを指定していきます。例えば、最初の10秒は座った状態で、11秒目から走り出すといった感じです。パラパラ漫画やコマ撮りアニメなどのように動かすイメージです。キャラクターの表情やものに動きをつけることで躍動感をつけていきます。モーションキャプチャーという技術も進化しており、よりリアルな動きをつけることが可能になってきています。

細かな配慮が必要な業務も担当

上記の作業の他にエフェクトの作成やカメラの設定などもおこないます。リアルの世界で撮影しているように、モデルが映し出されるカメラの角度や照明などの設定をします。車のゲームやシューティングゲームなど、一人称視点があるものはカメラの設定が臨場感に影響するので、照明の設定も光の当て方、角度など細かな配慮が必要です。ユーザーが見やすい光の当て方などは現実世界と少し勝手が違います。微妙な調整が必要な繊細な作業なのでゲームでのエフェクトなどの照明はとても難しく、3DCGデザイナーはゲームならではの照明の設定を習得しなければいけません。細かい設定を積み重ねていくことでリアリティのある3DCGを作ることができます。

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